【タイフード】タイの香辛料

タイ料理では非常にたくさんの種類のスパイスやハーブを使います。

タイの料理の印象はとにかく辛い!!!というイメージが多いですが、実はそうではありません。

香辛料がもつさまざまな薬効にも注目し、タイ料理のハーブやスパイスについて簡単に説明したいと思います。

油や砂糖が多いというネガティブなイメージでは無く、健康的な側面もあるタイで使われるハーブやスパイスを紹介します。

紫小タマネギ (ホムデン)

ホムデン

ほとんどのタイ料理にごく普通に使われます。
強い刺激臭と辛味感があり、料理に使うときは、匂いを目的とするときはすりつぶしたり、みじん切りにしたりし、匂いを消したいなら、十分に加熱すると良いでしょう。

【効能】
消化促進、催眠、月経促進、利尿作用などの効果が認められています。

ホーリーバジル (ガパオ)

ガパオ

シソ科のハーブ特有の爽やかな香味が特徴で、比較的自由に薬味としてさまざまな料理に用いられます。。
定番料理はガパオライスです。

【効能】
サポニンを含んでいるため鎮咳や通経薬として利用されます。

パクチー、香菜 (パクチー)

パクチー

根、茎、葉ともに生のものをよく使うタイ料理にはなくてはならない定番の香りづけのハーブです。
クセもあるので、苦手な人も多いかもしれません。

【効能】
抗菌性があり、その新鮮な粉末は魚の腐敗を2~3日引き伸ばす作用があるといわれます。
種子は健胃、駆風、去痰、解毒薬として利用されます。

ミント (サラネー)

ミント

メントールによる爽やかで透き通るような清涼感があり、ごく一般的にサラダなどに使われます。

【効能】
鎮痛、鎮痒、防腐、殺菌、矯臭等。
健胃、胃痛、吐き気等に内用し、頭痛、歯痛、神経痛等に効果があるとも言われています。

クラチャイ (ガチャイ)

ガチャイ

ショウガ科の根茎で、小さなゴボウが束になったような形状をしています。
魚や肉の臭みけしに使用することが多いです。

【効能】
抗菌作用があり、胃痛や腹部膨慢感の軽減、また咳止めとしても使われます。

ニンニク (ガティアム)

ガティアム

滋養強壮としては定番の食材。
タイ料理では入っていない料理はないほど一般的に大量に使用されています。

【効能】
ニンニクの辛味成分には、刺激性、殺菌性及び駆虫性等があるので、健胃薬、整腸薬、呼吸器病薬、肝臓障害治療薬、緩下薬、利尿薬等としての薬効が数多く上げられています。

クミン (イーラ)

イーラ

独特の強い芳香と若干の辛味及び苦味を持ち、この香味がカレー粉やチリパウダーの重要な成分です。
タイでもカレーペーストに入れられることがあります。

【効能】
興奮剤、駆風剤、健胃薬として伝統的に用いられてきたがその効果は明らかにはなっていません。

コブミカン (マックル)

マックル

葉(バイマックル)にも柑橘系の強い香りがあり、スープやカレーの香りづけに使ったり、細く切ってサラダに散らしたりしています。

【効能】
その香りは食欲増進に役立ちます。

ガランガル、ナンキョウ (カー)

カー

甘い清々しい芳香と、爽やかな辛味感が特徴です。
カレーやスープの香りづけなど、さまざまな料理に多用されます。

【効能】
健胃薬として、また吐き気、腹痛、下痢等の治療に用いられ、チフス菌、コレラ菌に対して強い抗菌作用があるとも言われます。

トウガラシ (プリック)

プリック

タイ料理と言えばこれ!
タイ料理に欠かせないスパイスで、色、形、風味、辛味それぞれ非常に多くの種類があります。
辛味づけとしてつかわれます。
種類によって辛味が変わるのは辛味成分カプサイシンの量がそれぞれ違うからです。

【効能】
刺激作用が消化液の分泌を促し、食欲増進に役立つため、健胃薬に使用されます。
皮膚に塗布すると局所の血行をよくするため、凍傷やリューマチ等の塗布薬として用いたりもするそうです。
また鎮痛作用を持つため、歯痛や頭痛にも利用されます。

コショウ (プリックタイ)

プリックタイ

タイにトウガラシが伝わる前は、コショウが辛味づけに使われていたといわれています。
乾燥前の生のコショウも炒め物などに入れて一般的に使われる。

【効能】
興奮剤、駆風剤、消化剤、下痢、コレラ、関節炎等の治療薬として用いられてきました。
辛味性健胃薬として用いられることが多くなります。

ウコン (カミン)

カミン

ショウガ科の植物でやや土臭い芳香とわずかな苦味が特徴的。
しかし全体に香味感は弱く、香味よりもむしろその鮮やかな黄色をカレーの色づけに使います。

【効能】
利胆薬として、肝臓炎、胆道炎、胆石症に用いられます。
また粉末を水で練り、痔、創傷、膿腫、関節炎等に外用します。

マナーオ (マナーオ)

マナーオ

さわやかな酸味をつけたいときに使われる、柑橘類の果実です。
調理のときの香りづけに使われるほか、肉料理や魚料理の調味料兼飾りとして添えられることが多くなります。

【効能】
消炎剤として用いられる他、咳止めや健胃の作用があります。

レモングラス (タクライ)

タクライ

レモンの香りをもつイネ科の植物で、根もとの10~15cmぐらいの部分をスープやカレーの香りづけに使い、世界さん大スープの一つのトムヤムクンには欠かせません。

【効能】
利尿、月経促進、ガスだまり解消などに効果があります。

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