【住宅】タイの住宅事情
タイにおいて、日本人が住む住宅はいくつか選択肢があります。
駐在員の方や、現地採用、リタイヤメントなど、その目的によって家賃の相場も異なります。
今回は住宅の種類に関してお話していきます。
住宅の種類について
住宅に関してはサービスアパート、アパート、コンドミニアム、一軒家などが選択肢としてはあります。
それぞれご紹介していきましょう。
サービスアパートメント
ホテルとアパートの両方を兼ね備え、フロントスタッフは大概が常駐していて、お部屋の清掃やベッドメイク、タオル交換、ランドリーなどといったサービスが付いています。
また、不具合が生じた際もスタッフが対応してくれ、お部屋の設備は、生活に必要な家具(ベッド、テーブル、イス、ソファーなど)、電化製品(テレビ、冷蔵庫、電子レンジなど)、調理器具(なべ、食器など)が揃っています。
電気、水道、インターネットなどの料金は家賃に含まれているところがほとんどです。
ホテルのようなサービスも含まれており、家賃はアパートやコンドミニアムよりも割高になります。単身者には人気があります。
近年では、日系企業のサービスアパートが多く進出しており、日本人スタッフが常駐しているところもあります。
アパート
アパートの建物全体を一人のオーナーもしくは法人が所有し、管理しています。
スタジオ(日本のワンルーム)から2ベッド(日本の2LDK)以上の広いタイプなど様々です。
生活に最低限必要な家具・電化製品は備わっています(一部電化製品などはご自身で購入)。
追加オプションでメイド(清掃・洗濯など)や飲料水・ガスなどの配達サービスを提供するところもあります。
電気・水道代はアパート側から請求します(手数料を乗せることがほとんど)。
管理事務所にオーナーや管理人がいれば、不具合が生じた際に比較的迅速に対応いただけます。
コンドミニアム
日本でいう分譲マンションにあたり、部屋ごとでオーナーが違うので、部屋によって内装、設備、契約内容が異なっております。
部屋タイプはスタジオ・1ベッドから3ベッドまで、単身からファミリータイプで幅広くあります。
家具などの設備はオーナー次第です(最低限必要な家具は備わっています)。
契約について、ほとんどが個人オーナーであるため、基本的に法人契約ができないこともあります。
法人契約をすると税務処理手続きなどが生じるため、法人契約を拒んでおります。
電気代は電力会社から直接請求、水道代は管理事務所からがほとんどです。
不具合が生じた場合、管理事務所が基本対応しますが、内容によりオーナーに連絡してからの対応になるため、時間を要することもあります。
一軒家
タイの一軒家の多くは「ムーバーン」と呼ばれる一軒家の集合住宅地に入っています。
※ムーバーンの本来の意味は『村』と言う意味ですが、不動産では一つのプライベートエリアに一軒家が多数入っている集合住宅地を称して「ムーバーン」と呼びます。
ムーバーンには小規模な所で10世帯〜、大規模なムーバーンでは300世帯以上が暮らしています。
ムーバーンの特徴としては、集合団地としてそのエリアを全て外壁で囲い一括管理しているので部外者が入りにくく、セキュリティーが高い事が挙げられます。
また、敷地面積が広いので、中にはお子様が遊べる公園や、居住者が利用できるフィットネスやプールなどの設備が充実しているムーバーンが多くあります。
ムーバーンでは一つの管理会社がセキュリティを含めムーバーン内を一括管理しています。
メインゲートには24時間の警備員が配備され居住者以外は簡単には入れません。
ご友人など非居住者が訪れる際は、通常ID等を渡し、どの家を訪れているかをゲートで記録しています。
また、敷地内には防犯のセキュリティーカメラがあり、夜間などは警備員による見回りも実施されています。