【健康】身体を柔らかくするってどこまですればいいの?
1.はじめに
テレビや書籍でも「身体を柔らかくしましょう!」ということをよく耳にします。しかし実際マッサージを受けに行ったときに「体硬いですね!」といわれた経験や、自分で準備運動をした際に「立ったまま指が地面につかないなー」と思い、自分の身体の硬さを感じた経験があると思います。
では実際どの程度までを目標にしたらいいのでしょうか。
今回はSLR(Straight Leg Rasing:足の後ろ側) と体のねじれ(胸椎回旋)の柔軟性がどれぐらい必要となればいいのかということを情報発信できればと思います。
因みに今回の柔軟性の段階を信号にて表します。もしよろしければ今自分は何信号なのかを判定してみてください。
SLR:Straight Leg Raising
この角度はスポーツに限らず日常生活でも、必要な角度です。
なぜなら身体をいい姿勢にするときに必要な柔らかさだからです。足の後ろの筋肉が硬いため、骨盤が後ろに傾く方向に引っ張られて体が起こせない状態になってしまうからです。
デスクワークが多くなってきて、近代社会では左のような写真の方が多くなってきました。しかし左の写真のようになってしまうと体の不調が多くなります。右の図のようにしっかりと身体の軸がまっすぐにできる方が、仕事の効率、パフォーマンス向上など利益のあることばかり報告されています。
●測定方法
1、上向きに寝ころびます。
2、足を延ばしたまま上げられる角度までパートナーがあげます。
3、痛みがおこらないギリギリのところで測定します。
★測定側の踵が反対側の脚のお皿を越えた角度であれば、柔軟性は十分と判断 できます。因みに下の図で②のお皿よりも踵が上がっていない場合は、脚の後ろの筋肉の柔らかさが不十分という結果です。
- 胸椎回旋:胸のねじれの角度
脊柱が動くということに関して大切な角度です。
胸椎回旋角度で骨盤に対し、胸椎回旋角度が大きい程、
股関節のケガのリスクが減ることや、
腰部の痛みの軽減につながります。
●測定方法
1、手は肩の下、膝は股関節の下になるように、四つ這いになります。
2、右の手を腰に手をまわします。ちょうど骨が触れるところに手を置きます。
3、その状態から手をまわした方から下の図のように、体を回していきます。
4、肩のラインと床との垂線の傾きを測定します。ちなみに図ではiphone
のアプリを使用して測定しています。
4、下の図の左のように四つ這いの時の真ん中のラインより体がぶれておこなうと、しっかりとした値がでません。注意して測定してもらえたらと思います。
この角度の場合は
50度以下 赤信号
50~70度の間 黄色信号
70~90°以上 青信号
4、最後に
日常生活であれば、上記にある柔軟性を見ることでいうと黄色信号でも問題ないレベルです。しかしスポーツをする上では、なるべく柔軟性の項目は青信号の優レベルであってほしいところです。目的によって身体の機能に求めることも違ってくるため、その際はいつでもご相談いただければと思います。
Mobility First, Stability Next!
理学療法士
藤本 隆志
●所有資格
理学療法士免許取得 2013
JFA公認C級指導資格取得 2017
DNS エクササイズ(発達運動学を考慮したエクササイズ)パート1修了
個人HP:https://m1ka9ei5hi141.wixsite.com/website
お問い合わせ e-mail:m1ka9ei5hi.14@icloud.com tel:090-1904-3965
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